16:
◯石田雄宏委員 年々完成の率というものが上がってくる。確かにそうなんです。だけれども、まだまだ地域の中では要望する部分なり、
通園通学路に限らず側溝の問題、舗装の問題があるんです。でも、どう見ても皆さんにお願いをするような状況しかないと。国と地方の関係と同じで、3割自治みたいなことをやっているのではないか。区役所がお願いに来ないと、なかなか予算の配分がきちんとされない。中央と地方みたいな関係を、私は厳然としてここでもやっているという印象しか持てないんです。大区役所制というものをつくっていきますという言葉の裏で、そういう状況をつくっているということは、極めて遺憾であると考えております。
いずれにしても、これからいろいろな部分で、例えば
補正予算も含めて出てくる可能性があった場合、地域の要望がどんどんありますよと、やっぱり削った分ぐらいはやってくれないかという要望があったらどうするんですか。
17:
◯道路建設課長 平成11年度、補正があるかどうかわかりませんけれども、私どもは一応
市道整備事業の枠の中で各区公平に予算を配当しておりまして、事業のこれからの重点化を進めるなり、また効率的な予算の執行、または現場におきましていろいろ市民の皆さんから聞いて、それについて
優先順位をつけるなどして整備してまいりたいと考えております。
18:
◯石田雄宏委員 今、各区に公平にという答弁があったんですが、それでは11年度の予算の配分の中で、土木費だけで結構ですから、それぞれ五つの区の配分率はどうなっているのか。
19:
◯道路建設課長 配分率ですが、青葉区を1としまして、宮城野区が0.85、若林区が0.88、それから太白区が0.97、泉区が0.98。シェアですが、青葉区が31%でございます。それから宮城野区が16%、若林区が13%、太白区が23%、泉区が17%となっております。
20:
◯石田雄宏委員 0.85なり0.88なり、工事の内容によってはそういう可能性もあるとは思うんですが、どうしてこれだけの格差が出るのか、その内容はどうなっているのか。
21:
◯道路部長 各区の率の
バランスといいますか、
アンバランス等につきましては、配当の一定の基準があるわけでございますけれども、その部分に関連いたしまして、比較的大規模な、先ほど申し上げた
補助事業のようなものとか、あるいは橋梁の事業といったような、各区一様に進めているというものではないものも含まれております。そういった関係で、どうしてもアン
バランス的なものが出てくるということでございます。
22:
◯石田雄宏委員 そうなると、私は0.85なり0.87なり、それぐらいの土木費で十分可能だという考え方になるのかなと思うんですが、その辺はどうなんですか。
23:
◯道路建設課長 各区に
予算配当をするに当たって、
要望どおりではないんですが、要望を大分下回っておりますけれども、そういう意味では十分ではないのかなと考えておりますけれども、その中で、各区の路線選定につきまして、
優先順位とか、または事業の効率化とか重点化について各区と綿密に打ち合わせをしまして、効率のいい執行に努めてまいりたいと考えております。
24:
◯石田雄宏委員 私は全部平等になんていう考え方は、まず持っておりません。ただし、これだけはそうだなというようなものがあれば、そういう部分には充当をすべきではないかということを申し上げているので、十分ではないけれどもという答弁もありましたので、そういうものについても、ぜひ意を用いていただきたいと申し上げておきたいと思います。
次に、都計道路なんですが、46億減額になっております。今予算化をされているのが42本ですが、
事業計画あるいは
事業認定を受けて20年も30年も全然進展しないという部分は、何本ぐらいあるのか、なぜそういう状況になるのか、その辺を改めて伺っておきたいと思います。
25:
◯街路課長 都市計画道路として、現在146路線が事業化されてございますけれども、その中で、起点から終点まで全線が完了しているという路線は35路線ございます。現在事業化しておりますのは、残りの35路線以外の路線でございますけれども、現在工区に分けて事業化を進めているところでございます。
26:
◯石田雄宏委員 一番長くかかっている路線は何十年になるのか。
27:
◯街路課長 現在事業中の路線の中で、まだ完了していないというところにつきましては、昭和47年に着手いたしました
花京院通南光台線の小松島工区がございます。この路線につきましても、平成12年度完了を目標に現在事業を進めているところでございます。
28:
◯石田雄宏委員 路線を引いて、はい、こうなりますよと言われたら、やはり地権者を含めていろいろな規制が出てくるんですね。20年も30年もそういう状況になれば、私たちの
生活設計を含めて、そういう方々の状態というものはかなり迷惑なんだと思っているし、そうであるとすれば、地権者の関係もないとは言いませんけれども、やはりそういう生活者の実態というものをもう少しきちんととらえて、こういう部分については早期に完成をさせる。20年も30年もほとんど進展をしない状況は、今からどう対応していくんですか。
29:
◯街路課長 現在事業中の路線で、確かに諸般の事情により長期間を要しているという路線はございます。我々も事業をやる中で、その工区の中でどちらの方から買収を重点的に進めていくかというのは地元にお話ししながら進めているわけでございますけれども、今委員御指摘のように、皆様方の
生活設計もございます。そういう観点から、我々は重点的に進める区間に限らず、そのほかの区間の方々からも御要望があれば
先行買収等をさせていただきながら、皆様方の
生活設計に支障のないように現在事業を進めているところでございます。
30:
◯石田雄宏委員 それだけ長期にわたって完了しない。42本のうち、大体整備率が53%。この路線は30年も前に設定をしたんだけれども、今はちょっとどうなんだろうなと思う部分があると思うんです。社会状況なり、あるいは住宅の張りつき状況なり、交通量の問題なり、いろいろな観点で見た場合、計画を中断したり見直したり、そういう部分もあると思うんですが、そういうものに対してはどうしていくんですか。
31:
◯加藤都市整備局次長兼
総合交通政策部長 都市計画道路については、将来の土地の利用の状況、あるいは
都市構造を踏まえまして決定をされているわけでございます。今委員が御指摘のように、大幅な社会的な変動とか、あるいは
都市構造の変化というものについては、これまでも一部において見直しを行ってきたところでございます。今後もそういうところが発生した場合、あるいはそういう見直しをしなければならないようなところが出た場合には、適切に対応していきたいと思っているところでございます。
32:
◯石田雄宏委員 次に、公園の整備費なんですが、25億円減額をしている。それほどこの部分についても計画がきちんと進んでいる、だから25億円削ったという理由なのかどうか。それから
手づくり公園、これも6000万減額をして、今年度1億500万、来年度は4500万、どの部分でどれだけ整備をしてこれだけの減額になったのかお聞きをしたいと思います。
33:
◯緑地計画課長 まず初めに、
公園整備費予算減の内容でございますけれども、青葉の
森緑地整備事業というのがございまして、これが全部終わると。それから、
八木山動物公園のアフリカ平原放飼場というところがありまして、6月にリニューアルオープンいたしますが、これが全部終わってしまったと。それから、
サイカチ沼水と緑の憩いの
森整備事業というのがございまして、長くやっていたんですが、これも終了ということになりまして、主な減といたしましてはこの3点となりまして、若干ほかにもございますが、一応主な理由でございます。
それからもう一つ、
手づくり公園でございますけれども、これは平成6年度から1公園ずつ、前の年に
ワークショップをやりまして、そのときに公園を決めて概算をするわけです。そんなことでずっと続けてきたんですが、10年度は八木山本町一丁目公園というところをやりまして、ここは面積が0.56ヘクタールと非常に大きいところでございます。来年度やる事業のところは鶴が丘四丁目北公園というところでございまして、ここは0.22ヘクタールしかないと。ですから3分の1ぐらいしか面積がないんです。
ワークショップによって
導入施設が若干変わったり、それから改良手法が変わることもありますけれども、ならしにしますとそう大きく変わるものではございません。ですから、大きな要因としては、面積が減ったと。面積が小さい公園をやると金額が少なくなるし、また大きい公園をやると予算が大きくなるということでございます。ですから、1年度で1カ所やるということでございますので、これが十分やり切れているということになります。
34:
◯石田雄宏委員 何か10年度と11年度で大体終わるというような話もあるやに聞いているんですが、11年度以降もこういうことはやっていくんですね。
35:
◯緑地計画課長 5区ありまして、5区全部を一回りしてからということを考えていたんでございますが、今回市長が英断を下しまして、来年度も引き続きやっていきましょうということになりましたので、やっていくことになっております。
36:
◯石田雄宏委員 もう一つは、名取川の
河川公園、おとといでしたか、河川敷にトイレの設置をしてほしいというような話、大変うらやましいなと思っておりますけれども、
名取川河川敷は10年以上前から言っているんです。なぜ今日まで、何の進展もないのか、どことどういう交渉をして、何がだめなのか教えていただきたい。
37:
◯緑政部長 名取川の
河川公園整備ということでございますが、河川敷は都市における
オープンスペースやレクリエーションの場として貴重なものと考えている次第でございます。河川敷の整備といたしましては、国における
河道整備が完了した箇所から、その一部を占用許可を受けまして、そして仙台市で整備を行って市民に供用をしているのが
河川公園の一例でございます。したがいまして、国による
河川整備が前提となりますので、
整備促進等を地元及び
名取川河川改修促進期成同盟会等の関係諸団体とも連携をとりながら、国に対して今後も働きかけていきたいということでございます。
38:
◯石田雄宏委員 前もそういう答弁なんだよね。全く同じだ。それで、国がやらないうちは何もできないということになるんですか。
39:
◯緑政部長 河川公園の中身でございますけれども、やはり
河道整備が完了したところから基本的には
都市計画決定を行うということの順序でございます。そして、そこの残された広場に関しましては、公園として整備をして私の方で供用開始をするということで許可を得られるものでございますが、やはりその
河道整備が進まないと何もできないというのが現状でございます。
40:
◯石田雄宏委員 いろいろ国なり県なりとも話をしていると思っているんですが、いつごろそういうものができるのか。
河道整備とか何とかは、全然見通しがないのか、あるのか。
41:
◯建設局長 今御指摘のありました名取川につきましては、実は堤外地の中に民有地が相当残っております。そういうことで、建設省の方の計画の中で、まだ民有地の買収というものを考えていないということで、それから生産緑地になっているということもございまして、非常に苦慮しているとお伺いをしております。
そういうことで、できるならば私たちの方も早くそういうことに着手をしていただきたいということでお願いをし、そのためには、先ほど申し上げましたように
促進期成同盟会を利用したり、地元の方々の陳情を積み重ねていただくということを、なお一層やっていただきたいと。そういうことによって私どもも積み上げを可能にしていきたいと。例えば、今後どうなるかわかりませんけれども、今回の橋の改修、鉄道の改修がございました。それから旧4号線の改修も終わっておりますから、あの周辺の用地がどうなっているのかということも詰めながら、そういうことの総体的な枠をはめながら考えていきたいと思っております。
42:
◯石田雄宏委員 そういう話になると、10年や20年ではできないということにしかならないのかなと思っております。わかりました。
次に、長町の
区画整理事業、61億円計上しているんですが、11年度ではどういう事業を行うのかお聞きをしたいと思います。
43:
◯長町都市整備事務所長 平成11年度予算の61億円の内容についてでございますけれども、住宅・
都市整備公団が実施しております
区画整理事業におきまして、本市のもりの広場等の用地確保に関連する建物等の
移転補償及び地区内の機関区
等鉄道施設の
移転補償並びに
文化財調査、それから
造成工事等に対し、本市の
事業補助として59億5100万円を交付するものでございます。その余につきましては、
人件費等事務経費でございます。
44:
◯石田雄宏委員 あの地域は58年から平成9年まで、いろいろな調査をしたと思っております。件数は65件とか言っておりますけれども、今も調査が残っている部分は何件ぐらいあるのか。
45:
◯長町都市整備事務所長 事業に関連する調査につきましては、事業の進捗に伴って必要になる調査も今後出る部分がございます。これまで調査を行ってきた部分については、
都市計画決定とか
事業認可とかといった時点までに必要なもの、それから今の
まちづくり案として取りまとめている部分に必要だったものというふうに調査してきたわけでございますけれども、今後どのぐらいということになりますと、まちを立ち上げていく上で必要な調査項目は、今のところまだ不明でございます。
46:
◯石田雄宏委員 当初予算では1280億ですべて
基盤整備ができるというような
資金計画ですね。今から本格的にトーキンなり日通なり東北ゴムなり、ああいう部分を移転をしてもらうわけで、
予算どおり、例えば移転の補償費が648億円、あるいは鉄道の高架が93億、本当にそれだけでできるのかどうか。
47:
◯長町都市整備事務所長 今の委員御指摘の各項目にわたってという部分につきましては、トーキンにつきましても今後
移転補償について建物調査に入るというケースでございます。また
鉄道高架につきましても、現予算で九十数億の部分、いわゆる事業費の構成としては、市の単独費並びに
限度額立体交差事業ということで約150億ぐらいの数字になっているかと思います。
そういったものも含めまして、現段階で1260億という数字を
事業計画上積み上げておりますけれども、これらにつきましては、現時点でそれらの数字を精査することは困難な状況にございます。今後、
移転補償等、そういったものが進められる中で各費用が精査されていくものだと思っております。そういった関係で、この事業につきましては、現予算の中で今後も進めていきたいと考えております。
48:
◯石田雄宏委員 とりわけ鉄道の高架の部分、当初の計画よりも何年ぐらいおくれているのか。
49:
◯長町都市整備事務所長 鉄道高架につきましては、着工に当たりまして
JR東日本旅客会社等関係機関との調整、合意の必要がありますことから、今鋭意協議調整を行っておりますけれども、約1年ほどおくれております。
50:
◯石田雄宏委員 あそこの土地を整理をして、
都市整備局は大
規模集客施設をつくると言ってまいりました。こういう施設をつくるために、これまで1900万ぐらいの調査費を使っているんですね。今現在、どういうものをつくろうと考えているんですか。
51:
◯長町都市整備事務所長 大
規模集客施設街区と申しますのは、地区内の北部の方に位置しまして、10ヘクタールほどの土地がございます。その中に、今仙台市が構想を持っております
音楽堂施設用地として3ヘクタール、それから、にぎわいを醸し出すという意味から広場の面積を1.5ヘクタールほど確保しております。
52:
◯石田雄宏委員 音楽堂は市民局なんですね。あなたたちの方は、自分たちが
集客施設をつくる。しかも大型の。1900万かけて具体的に何をつくりたいのか。音楽堂と市民局が言ったから、音楽堂でいいんだということなのか。
53:
◯長町都市整備事務所長 音楽堂は、大
規模集客施設街区の
まちづくりの形成に非常に重要な施設であると認識をしております。また、当街区の集客や
イメージ向上に寄与するものとも考えております。またそのほかに、集客力のある
民間施設の立地をあわせて促進してまいりたいと考えております。
また、街区形成のためには、
民間企業によります開発参加が不可欠でございます。先ごろ発足いたしました
民間企業によります
施設立地研究会の方からも提言をいただきながら、実現化を図っていきたいと考えております。
54:
◯石田雄宏委員 副
都心構想調査特別委員会で、音楽堂という声のトーンがだんだん下がってきているんです。市民局は本当にきちんと音楽堂をつくる意思があるのかないのか、その辺はどうなっているのか。
55:
◯市民局長 音楽堂につきましては、市全体の
行財政改革の中で、現在
事業期間を調整することといたしておりますが、建設の方向に変更はございません。
56:
◯石田雄宏委員 いつできるかわからないけれどもつくるということなので、ただ、つくっても音楽堂をどれほど利用するのかということ。音楽会を1週間のうち5回もやらないと思うんです。それが
仙台スタジアムの利用日数なり回数なりみたいになった場合に、1,800人ぐらいの
収容施設で、こういったものが大
規模集客施設と言えるのかどうか。それだけで本当にお客さんが集まってくるのかどうか、人が寄ってくるのかどうか大きな疑問を持っているんですが、どういうふうに感じておりますか。
57:
◯市民局長 音楽堂につきましては、約1,800名収容の大ホールのほかに、小ホール、それから練習機能、さらには人々の集いの場など、日常的なにぎわいもつくり出していけるような
施設構成を想定いたしております。
どのぐらい使われるかという点に関しましては、例えば札幌市でつくりました
キタラホール、ここが大ホールの稼働率が77%ということでございまして、年間200日程度は
集客利用がされていると考えておりますが、仙台市の音楽堂につきましては、そのほかの諸施設もございますことから、本格的な音楽環境が整備されるということによりまして需要の喚起を目指していきたいと考えております。数多くの利用者に親しまれる施設にしてまいりたいと考えているところでございます。
58:
◯石田雄宏委員 私は、そう言われても、どうなのかなという疑問の方が強いんです。これまでの副
都心構想調査特別委員会の中でも、一番人が集まってくるには、
仙台市役所をああいうところに移転をさせた方がいいのではないかという議論です。そういう部分については考えられないのかどうか。
59:
◯都市整備局長 副都心の委員会でそういった御意見もあったというふうに私も記憶をいたしております。今の音楽堂を初めとする集客力のある施設、これは確かに長町を新しい拠点として整備をしていくということでは大変重要なことでございます。ただ音楽堂は、今市民局長の方から御答弁を申し上げましたように、それはそれなりに多くの稼働率といいますか、そういうことに向けて努力をすべきだと思いますし、もう一つは、それを一つの象徴としてとらえ、建築についても工夫を凝らすということも考えなければならないでしょうし、それからその前にございます広場でございますけれども、ここで毎日のように何かのイベントを行うとか、そういったものが出てくれば、周辺に民間の企業もある程度進出をしてくるということが考えられるわけでございまして、それら大
規模集客施設街区全体といいますか、そういうものの中にさまざまな工夫を凝らして、仕掛けをして、それでたくさんの人に集まっていただくというやり方になるのではないか。そのためにはいま一つ、いろいろな集客力のある施設、上物でございますけれども、そういうものがまだ決まっていないことは事実でございますけれども、それらについて今後努力をしてまいりたいと考えております。
60:
◯石田雄宏委員 次に、計画区域内に入っている方々が、すべて仮設住宅に移住をしないと何もできないのかどうか。
61:
◯長町都市整備事務所長 地区内の建物移転につきましては、換地先との関係で、移転工法が存置であるとか曳き家であるとか、また再築であるとかというふうに決まるものと考えております。現在進めております換地計画の上で、今後権利者の方に公表される段階でそういった形で現地換地という形になれば、今おっしゃいますような仮設住宅に入らなくても
区画整理事業に参加することになるかと思います。ただ、今の状況の中では、大方が移転するような計画になっていると聞いております。
62:
◯石田雄宏委員 できれば仮設に移らないでできないのかなと思っているんです。私は素人だから全然わからない部分はあるんですが、今なんか5階建てのビルでも引っ張っていけるんですね。普通の民家ができないとは思えないんですよ。あなたは移転してくれと。だれも住んでいない方が工事がやりやすいのは当たり前なんです。でも、移転させられる方から見ると、こんな煩わしいことはないんです。必ずしも若い人ばかりではないし、そういうことを十分今から考えてほしいし、そうあるべきではないかと思っております。
もう一つは、私もあの辺を歩いてみて、区画整理絶対反対という看板も目につくんです。そういう方々がどこまでも反対をしていった場合、どう対応するのか。
63:
◯長町都市整備事務所長 これまでにも事業実施に対する理解が得られるよう、地権者の方々に説明等を行ってきているところでございますけれども、今後とも事業の進捗に伴いまして、権利者の方々の事情を十分にしんしゃくするなど、相手の立場に立ちまして説明や対応を行いたいと思っております。その旨、施行者である住宅・
都市整備公団に対して要請を行ってまいりたいと思っております。
64:
◯石田雄宏委員 今から具体的に仮換地なり移転先なりの協議をしていくんだと思います。そこが一番難しいんでしょう。利害がいきなり絡むんです。そうなって御理解をいただく話は話としながらも、「おれはあそこでは嫌だ」というのが絶対に出てくるんです。どこまでも平行線をたどったらどうなるのか。
65:
◯長町都市整備事務所長 公団の方から、新年度に入りまして早々に、換地案の供覧という話を聞いております。それで委員が指摘しておりますように、換地の供覧に伴いまして、皆様の御意向が具体的にあらわれることになるかと思います。このことにつきましては、公団といたしましても
区画整理事業推進の上で御理解をいただけるよう御説明をし、また計画の上で可能な範囲において御意向を取り込んでいくという考え方を持っているようでございます。また、そういったことにつきましては、仙台市の長町事務所も協調しまして進めてまいりたいと思っております。
66:
◯石田雄宏委員 いろいろな難しい問題が今から出るんですね。地域住民の心情なり居住環境なり、そういうものを十分理解をさせるのと、皆さんが逆に理解をしなければだめなわけです。二つあるはずですから、一方通行で押しつけるようなことだけは、私は避けるべきだと思っております。そういうことを要望して終わります。
67:
◯委員長 公明党から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔岩崎武宏委員、質疑席に着席〕
68:
◯委員長 発言を願います。
69: ◯岩崎武宏委員 土木費につきましてはいろいろと通告をいたしておりましたが、時間の関係で、他は別の機会に譲らせていただき、一般質問でもお尋ねをいたしましたが、アクセス鉄道に絞ってお尋ねをいたします。
市の独自の需要予測、あるいは収支予測等の数値はいつごろ出されましたか。
70: ◯交通計画課長 昨年度12月に出したものでございます。
71: ◯岩崎武宏委員 昨年度12月に出されたということですが、県と市の予測の間には相当に大きな乖離があるように見受けられます。市は繰り返し徹底した検証を行うというふうに明言をしてこられたわけでありますが、今日まで市としてどういった部分をどのように検証してこられたのかお尋ねします。
72: ◯交通計画課長 一つは需要でございまして、これは地域需要と空港需要の二つがございます。それから、その需要に基づく採算性、これを検証してまいりました。
73: ◯岩崎武宏委員 需要ということと採算ということで、これは確かに非常に重要な部分ではありますが、市長は昨年の9月の議会で、いずれ本市として十分納得できるような一定の検証が得られた段階で決断をしたいという答弁をなさっておられますが、納得のできる検証が得られたとお考えなんでしょうか。
74: ◯市長 県との事務的な協議を重ねてまいりましたし、それぞれの節目ごとにその報告を受け、さまざまな検証の結果、そしてそれに基づく県と市の状況につきましての報告を受けてまいりました。そういう過程のやりとりの中で、随分と苦労はしましたけれども、何とか納得できると申しますか、こちらの主張が担保されるような感触を得たということでございました。
75: ◯岩崎武宏委員 県と市の需要の点でも、それから収支の点でも相当大きな開きが出たわけでありますが、そこで、さまざまな角度から検証をなさったと。市は、独自の予測と検証に基づきまして、県に対して計画の具体的な見直しといいますか、再検討を求めたのでしょうか。また、それに対して県はどのような対応をなさいましたか。
76:
◯加藤都市整備局次長兼
総合交通政策部長 この検証については、仙台市の参画はいかがなものかということで行ったわけでございます。そういう意味で、ただいま課長が申し上げましたように、需要とか採算性とか、あるいはその必要性というものを進めてきたものでありまして、特に需要とか採算性における数値的なものについては詰めてはおりません。
77:
◯都市整備局長 今、次長から御答弁を申し上げましたけれども、県の方の需要予測、それから市の方の需要予測の考え方に違いはございましたけれども、これについて双方さまざまな議論といいますか、そういうものは行いましたけれども、そこのところはお互いに平行線だったということでございます。
78: ◯岩崎武宏委員 今の局長の御答弁ですと、県と市の認識の差といいますか、それは双方の懸命な努力にもかかわらず、結局は最後まで平行線という言葉にもあらわれておりますように、詰まらなかったと。詰まることがないまま、この事業の重要性にかんがみて、市長が工事の政治的決断を下さざるを得なかったということなんでしょうか。
79:
◯都市整備局長 おっしゃるとおりでございますけれども、市長の政治的な決断というよりは、主には12月議会だったと思いますけれども、市議会のさまざまな御意見をいただいて、そういったものを踏まえた県との折衝の中でこういう結果が得られたということだと私は認識をしております。
80: ◯岩崎武宏委員 これまでの議会における市長並びに当局の御答弁をずっと私も検証してみましたけれども、いつまでも結論を先送りするわけにはいかないということは市長もおっしゃっておられましたが、どうも何かここへ来て急に、急転直下というわけでもないんでしょうが、そんな印象も受けないわけではありません。この結論を急がなければならなかった特段の事情があったのであれば、そのことを御説明いただきたい。
81:
◯都市整備局長 これは、県の方の国との折衝の関係が一つあったわけでございます。それは
補助事業として現在考えているのは、ニュータウン鉄道等補助という一つの補助方式がございまして、それに準じた空港アクセス鉄道の補助という実例があったわけで、それに向けて国との折衝の中で、なるべく早い時期に事業に着手したいという考え方がございまして、11年度に何とか第三セクターを立ち上げたいという県の考え方があったわけでございまして、確かにそういったことの事情というものはございました。
82: ◯岩崎武宏委員 市は独自の予測に基づいていろいろ検証されたということですが、県の予測に比べますと、市側はいろいろな点で非常に厳しい予測を立てられたというふうに思いますが、その市側の独自予測によりましても、この事業が事業として成り立つんだというふうに判断をされたのかどうか、またそう判断した根拠について。
83:
◯加藤都市整備局次長兼
総合交通政策部長 事業において、確かにうちの方の予測は少なくなりました。それに基づいた収支というものも、当然県の試算よりも伸びております。ただ、私どもとしましては、最終的には黒字の転換が見られるということで、採算性といいますか、そういうものはあるだろうと判断したものでございます。
84: ◯岩崎武宏委員 県の予測より多少というか、かなりというか、時間的なずれはあるけれども、黒字転換が可能なので事業として成り立つと判断したということだろうと思うんですが、この市の収支予測では、西暦2021年に最大の資金不足を生ずるということで、223億円というふうに見込んでおられるようですが、これを乗り切ることができなければ、開業後38年目の黒字転換も当然あり得ないわけであります。このあたりについての見通しがあるのでしょうか。
85:
◯加藤都市整備局次長兼
総合交通政策部長 そういう試算結果でございましたものですから、私どもとしましては運営途中に資金不足をも起こしかねないという懸念もしたわけでございます。そういう意味では、県との協議の中で、基金制度などを設けていただいて、県に主体的にその安定的な経営をお願いしたいというお話を申し上げたということでございます。
86: ◯岩崎武宏委員 確かに次長がおっしゃるように、確認書の中にも新しい基金制度を創設する云々というくだりがありますが、本年2月の県の財政健全化計画の修正された中期見通しの中には、この新しい基金の創設は全くこの計画の中には織り込まれていないんですけれども、これは一体どういうことなんでしょうか。
87:
◯都市整備局長 この基金のことでございますけれども、これは先ほど次長の答弁がございましたように、県の方がこれに対してそういう考え方だということを事務レベルの折衝の中でも確認をしておりますし、また2月1日に知事、市長が会いましてさまざまなものを確認をしたわけでございますけれども、その共同記者会見の席上におきましても、知事の方から基金についての積極的な御発言があったということで、私どもはそれを重く受けとめております。
88: ◯岩崎武宏委員 知事、市長そろっての記者会見の席上で知事からそういう発言があったということなので、これを重く受けとめるということは当然のことだろうと思うんですけれども、この2月1日の確認事項というか、合意は、この日突然に成立したものでは当然ないわけでありまして、それにさかのぼってかなり前の時期から県市の間で詰めの作業を行った結果、2月1日に合意を見たということだと思うんです。ですから、最大の資金不足に対する手当てをきちんと県が責任を持ってやりますということを念書の中に入れるのであれば、私は一方で県がつくっておりますこの財政健全化計画の中には、やはり織り込むのが当然だろうと思うんですね。それがなくて、確認事項の中でだけやりますと言われましても、にわかに信用しがたいというか、そう言ってはなんですけれども、どうなのかなという疑問を感じました。
現在、県の方も財政は大変厳しい状況にあるということは御案内のとおりでありまして、新しい基金を設ける余裕が果たして今の宮城県にあるのかということであります。ちなみにこの修正計画は、人件費の伸び率はゼロ、投資的経費は40%減という大変厳しい内容になっているようにお見受けするんですが、それでもこの修正計画の年度途中で財政再建団体に転落しかねないような数字になっているようであります。
こういった県の財政状況の中で、確認書の第3項の新しい基金制度創設云々というようなことは、本当に責任を持って県はやってくれるのかどうか、下手するとこれは絵そらごとになりかねないのではないかという感じがするんですけれども、いかがでしょうか。
89:
◯都市整備局長 私どもは確認書に従いまして県を信頼すると申しますか、信用する以外にないと考えております。
90: ◯岩崎武宏委員 県を信用する以外にないということもわかりますけれども、それで、今回の県市の確認書で市の出資割合を、県側は25%と考えたようですが15.9%に変更いたしました。しかし、これだけ重要な事業につきまして、出資割合の変更を県と市という一部の出資者の間でだけ決めるというやり方は、私はいささか問題ではないかと思うんです。岩沼市、名取市といった自治体も入っておりまして、共同事業者であります。ほかにも民間出資予定者があります。
そういったことを考えますと、今回仙台市は頑張って、自分の言い分はほぼ通すことができたかもしれませんけれども、そのために他を顧みないというふうにも受け取られかねないのではなかったかと。仙台市は東北の中核都市を自負しております。県都でもありまして、いわばリーダー的な役割を担っていく責任がある立場でありますが、そういった点から勘案いたしますと、今回のようなやり方は、他の市町村とか、あるいは民間事業者の不信を下手をすると招きかねない。今後に大きな問題点を残したのではないかということを懸念するんですが、そのあたりについての御認識はいかがですか。
91:
◯都市整備局長 確かにおっしゃるような面もあろうかと思いますけれども、今回の県市の役割分担というところには、私どもが目指しております都市圏の大きな意味においての骨格交通と申しますか、特に軌道系の交通についての役割分担をどうするかといったところが一つの出発点でございまして、そういった面では、東西線は御案内のように1700億以上の事業でございまして、それについては仙台市が責任を持ってこの事業を遂行するということになっているわけでございます。そういったことで、大きな都市圏レベルで、特に大きな事業について県市の役割分担を明確にした上で今回のような整理になったということでございますので、その辺のことはそのように御理解をいただきたいと思います。
92: ◯岩崎武宏委員 局長の方からは役割分担というか、そういうことがしきりに強調されましたけれども、この点については、そもそも仙台市は、自治体というものがその事業の重要性を認めまして共同事業者として資本参加するわけでありますが、しかしそういうときに、資本参加はするが経営には参画しないと、したがって、その経営結果の責任もとらないということが果たしてあり得るのかどうかということを、ちょっと私は疑問に思うんです。共同事業者として資本参加をするということは、資本参加の割合に応じて経営に参画をし、かつその結果についても同じ出資割合に応じて責任、責めに任ずるというのが私は常識だろうと思っております。それだけの覚悟というか、そういうことなしに20億に近いとうとい血税をこの事業に投入するということは、市民に対する責任というか、そういうあり方の上からいって、このあたり当局はどういうふうにそれをお考えになって今回のような確認事項に至ったのか。
93: ◯武田助役 この問題については、実はいろいろな経緯がございまして、経営についてはいろいろただいま質疑があったとおりでございますが、もう一つ、この検証の問題に事業主体の第三セクターの問題があったわけです。果たして第三セクターということについて、仙台市は県に対して、やれるのかどうかという問題、これは先ほど
都市整備局長が申しましたように、ことしから国において運輸省が新たにニュータウン鉄道等補助ということで、中部国際空港が出発して仙台空港アクセスもその中にとらえるという国の非公式な考え方もございました。それが検証の中の一つの結論を出す理由になったものでございます。
さらに、資本参加をして、その資本参加に対する責任問題ですが、当然私どもは参加する以上は出資者責任がございます。ありますけれども、将来のこの第三セクターの運営について、やはり県の方で責任の主体を持ってほしいということに対する答えとして確認書の問題が発生してきたわけでございます。ですから、要はそういうことにならないように県の方で責任を持ってほしいという趣旨でございます。
94: ◯岩崎武宏委員 助役、ちょっと確認しておきますけれども、この事業に資本参加をすると、出資者として当然責任を負うべきは負うんだという今の発言がありましたが、そのことはイコール将来の経営の結果について責任を負うということではないんですか。
95: ◯武田助役 常識的、法制的にはそのとおりだろうと思います。それを承知の上で、いわばトップ同士の確認ということを求めたわけでございます。
96: ◯岩崎武宏委員 政治的責任と法的責任というのを立て分けたんだろうと思うんですけれども、この事業に取り組む県市の関係について、先ほどから役割分担というお話もありまして、私はそれを理解しないわけではないんですが、市長が9月議会でこのようにおっしゃっているんですね。同僚議員の質問に対する答弁の中で、「本来それぞれ固有の役割を持つが、対等な立場に立った論議と相互信頼に基づく協調を基本としつつ」、この後ですが、「本市としての主体的な役割を明確にしながら対応してまいりたい」と、このように答弁なさっておられるわけです。助役、本市としての主体的な役割を明確にするということはどういうことでしょうか。
97: ◯武田助役 都市圏の総合交通体系について双方で協議する際に、要は双方のプロジェクト、県が主体のプロジェクト、それから仙台市が主体のプロジェクト、それについてのいろいろな問題について協議をいたしました。そういうことをベースにしまして、いわば今後も含めて、県が主体のプロジェクトを計画した場合については、やはりそれぞれ主体性というものを双方はっきりさせようと、仙台市が計画したプロジェクトについては仙台市が主体を持とうという、事業に対する双方の確認といいますか、そういうことでございます。
98: ◯岩崎武宏委員 助役のせっかくの御答弁ですが、市長の9月議会における答弁、大事な点ですから、議事録を引っ張ってきて私も確認をいたしました。今後企画するいろいろなことについて云々ということではなくて、市長は明確に、アクセス鉄道に対する県市のかかわり方、この関係について尋ねられたのに対する御答弁でありまして、それに対して、相互信頼を基調としつつ、本市としての主体的な役割を明確にしていくということを発言なさっておられるんです。この答弁の後、今回の2月の確認書では、今度は県市の的確な役割分担ということが強調されまして、アクセス鉄道については県が主体的に対応するとして、本市は経営には責任を持たないということが確認をされているわけです。私は、これは明らかに矛盾していると思います。矛盾しております。そうでなければ、この間に本市のアクセス鉄道に取り組む重大な方針の変更があったと見ざるを得ないと思うんですが、いかがですか。
99: ◯武田助役 一つは、今回の仙台空港アクセス鉄道は、今までも申し上げているとおり、区域外に設置をされるという問題点がございました。その点について、仙台市はやはり広域的アクセスの性格が強いので、これはやはり県が主体で事業をやるべきだと。ただもう一つは、仙台都市圏の中で仙台市が果たす役割、今回の空港アクセスについても、利用されるのは大多数が仙台市民であろうということからすれば、仙台市の責任もあるだろうということで、私どもも市長が申しているその理由というのは、精神論としてはそういうものがあるだろうということで県と折衝した結果、やはり仙台市の主体性を示すためにも、その確認、これは結果的には今回の確認書のとおりになりましたけれども、実はもっともっと私どもが要望した点はございました。双方の協議の結果、確認書のとおりに落ちついたということでございます。
100: ◯岩崎武宏委員 助役、いろいろおっしゃっておられますけれども、私はなお助役の今の御答弁では、アクセス鉄道にかかわる本市としての主体的な役割が明確になったというふうにはどうしても思えないんです。これは県が主体的な役割を担ってくださいよと、建設費の一部は当初、仙台市もこの事業の重要性を認めて出すけれども、後のことは一切県が主体的にやって、結果責任も県が負うんだよと、市はそこまでは面倒を見切れないよという姿勢は、主体的役割を明確にしたというふうにはとても思えないんですけれども、時間もあれですので……。
いずれにしても、市当局の確認事項をここまで詰めるに当たっては、すんなりここまで来たとは思えません。今助役も、本市としての言い分はほかにもたくさんあったが、ようようここまでこぎつけたということで、その御努力は多とするんですけれども、私は一般質問でも申し上げましたが、この確認書は、本市にとっていささかも担保にならないと思います。これを交渉の成果として過大評価するのは、私は極めて危険だということを申し上げておきたいと思います。
しかし、そうはいいましても既にトップ同士で決断がなされたわけでありまして、本市にとってはルビコンを渡ってしまったといいますか、背後の橋は既に落とされているわけでありまして、したがいまして私は本市として、今後のことですけれども、これはこのような確認書にとらわれることなしに、この事業というものに対して、市長もおっしゃっておられたように、主体的に責任を持って参画をして、そしてこの事業を絶対に失敗に終わらせてはならないということで全力を尽くすべきでありますし、またその結果についても、今助役がおっしゃったように、共同事業者としての責任は免れないところだと覚悟を決めて取り組む必要があると、そのぐらいの姿勢がなければ、これはスタートのはなから私は失敗するのではないかということを懸念するんですけれども、責任ある市政のあり方という点で、市長、このあたりの御所見はいかがでしょうか。それを伺って終わります。
101: ◯市長 これまでのさまざまなプロセスを経ながら決断をいたしたわけでございますし、また知事との間での確認書、これもおっしゃるような懸念はあるかもしれませんけれども、私どもとしましては、議会にも、また市民にも明らかにされた非常に重大な重みを持つものであると、責任もその中に含まれるものであるという認識でございます。今後ともこのアクセス鉄道については、既に第三セクター参加の意思を示しましたので、これから後は、さまざまな過程がありますが、責任を持って対応をするという意思は変わらないと申し上げておきたいと思います。
102:
◯委員長 以上で、第16
号議案平成11年度仙台市
一般会計予算第1条
歳入歳出予算中、歳出第7
款土木費、第11
款災害復旧費ほかに対する質疑は、総括質疑を除き終了いたしました。
答弁者入れかえのため、少々お待ち願います。
〔答弁者入れかえ〕
103:
◯委員長 次に、第16
号議案平成11年度仙台市
一般会計予算第1条
歳入歳出予算中、歳出第8款消防費、第2条債務負担行為中、消防署所整備事業、ヘリポート整備事業、第3条市債中、消防施設整備費、第50号議案仙台市消防団員に関する条例の一部を改正する条例についてであります。
自由民主党・市民会議から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔大内久雄委員、質疑席に着席〕
104:
◯委員長 発言を願います。
105: ◯大内久雄委員 今回の予算に関連しながら幾つか質問をさせていただきたいと思います。
災害に強い防災都市仙台を建設するために、
都市整備局は荒井の再開発事業、大野田、仙台駅東第二地区、そして長町副都心、それぞれ御苦労の中で、災害に強い
まちづくりのために御努力をしているわけであります。一生懸命進めるための御努力に一応敬意を表しながら、ヘリポートの建設の問題について二、三お尋ねをさせていただきたいと思います。
今日までオオタカの問題、あるいは建設場所等の変更について、現在においても反対の声が多少出ていることは御承知のとおりであります。そういう中で、ヘリポートの用地も当局において大変な御苦労の中で、若干のおくれはあったにしても造成工事が進んでおります。当初の予定でありますと、平成12年度中にすべてのものが完成をする予定になっていたように私は記憶をしているのでありますが、その件について、まずお聞かせをいただきたいと思います。
106: ◯消防局管理課長 今のお話は、今までの実績とこれからの整備事業のあり方ということだと思いますけれども、現在の状況から申し上げますと、昨年2月の定例会で建設用地を取得いたしまして、さらに第3回定例会において用地造成工事の決定をいただいております。そしてまた、本年度といたしましては、航空灯火を含むヘリポートの土木施設の実施設計並びに庁舎、格納庫、燃料施設等の建築設計を行っております。予定といたしましては、委員のおっしゃいましたように、平成12年末を目標として行っております。現在の用地造成工事が予想以上に進んでおりますことから、この時期にはまず間違いなく建設すると今のところ考えております。
107: ◯大内久雄委員 どういう声が出ようとも、着工した以上は精力的に完成に向けて全力で頑張っていただきたいと思います。
そこで、今回の予算には航空消防隊の庁舎建設費、あるいは若林消防署の中の荒浜出張所等々が計上されておりますが、ヘリポートの整備費としても2億7600万ほど、合わせますと約4億の金が予算化されておりますけれども、これに関連して、このことはどうなんだと、中身についてお尋ねはいたしません。聞くところによりますと、今造成をやっているヘリポートの用地の中に、宮城県のヘリコプターが同敷地内に建設予定をしているようにちょっと聞いているんですけれども、それはどうなのかお聞かせをいただきたいと思います。
108: ◯消防局管理課長 委員御指摘のとおりでございます。宮城県におきましても、本市と同様ヘリコプターを1機保有し、現在仙台ヘリポートに常駐させてございます。ヘリコプターの点検整備で運航できない場合につきましては、県と市が相互に補完し合って運航しているところでございます。仙台市の消防ヘリポートが完成いたしましても、県市が相互に補完し合って運航してまいりますことから、県の防災ヘリコプターも仙台市のヘリポートに常駐する予定になってございます。
109: ◯大内久雄委員 それで、荒浜出張所あるいは消防航空隊の庁舎、そして格納庫の建設に関連をしながら幾つかお尋ねをさせていただきたいと思います。
私も過去において30数年の消防団員の経験があるわけでありますけれども、初めてのヘリポート造成と格納庫、そして航空隊の訓練、宿舎等々が併設をされるわけであります。今お話をお聞きしますと、県の方も同敷地内にということで話が大分進んでいるようでありますが、消防航空隊の庁舎に県の防災関係の方々が、同宿舎内に、同居と言えば一般家庭のことになってしまいますけれども、そういう計画を持って今後進められるのか、あるいは格納庫も共同利用をするのか、あるいは別棟で建設をするのか、そこら辺をお聞かせをいただきたいと思います。
110: ◯消防局管理課長 同じヘリポート内に常駐するのであれば、庁舎、格納庫等も共同で利用できるのではないかという御意見もございますけれども、大規模地震を想定した場合、庁舎、格納庫、燃料給油施設を分散させることによって代替機能を持たせ、その機能の確保を図ることができるということもございます。また、市の消防航空隊と県の防災航空隊との運用体系の違いなどがございますので、今のところ別々に建設することにしたものでございます。
111: ◯大内久雄委員 それは専門的な立場を踏まえての御答弁で、これ以上追いかけて質問しますとかみ合わなくなってしまいますから、この辺でその件については終わらせていただきたいと思います。
次に、消防団施設、装備整備費、約1億近く予算が計上されているわけでありますけれども、恐らく本件は、小型可搬動力ポンプというか、このポンプを積載する積載車の予算だろうと思うのでありますが、そのとおりであればそのとおりで結構ですので、各団、各分団に対する装備率が何%になっているのか、そこら辺をまずお聞かせをいただきたいと思います。
112: ◯消防局総務課長 現在120台の積載車を整備しなければならないという考え方を持っておりますけれども、平成7年度の大震災後におきまして、計画の見直しをしまして整備を進めてまいったわけでございます。11年度につきましても、ただいま御審議をいただいておりますが、御承認をいただければでございますけれども、平成11年度末までに105台の積載車が整備されると。整備率でございますけれども、おおむね整備しなければならない台数の88%が配備されるという状況でございます。
113: ◯大内久雄委員 そうしますと、100%装備率を想定した場合の残りの12%については、今後何年かかって100%達成に向けての御努力がなされるのかお聞かせをいただきたいと思います。
114: ◯消防局総務課長 今後におきましては、消防団活動を行うに当たりまして、積載車というのは重要な装備だということで認識をしているわけでございますけれども、年間3台から5台程度の整備を進めてまいりたいと考えております。
115: ◯大内久雄委員 ちょっと聞き漏らしたんですが、残りの12%、装備率を100%にするためには、今のお話ですと相当長い年月がかかるような感じがするんですけれども、何年間かかるんでしょうかと私はお尋ねを申し上げておりますので、答えてくれたとすれば私の聞き漏らしでありますからお許しをいただいて、もう一度お聞かせをいただきたいと思います。
116: ◯消防局総務課長 大体3台から5台ですと、3年から5年程度で整備をいたしたいということで考えております。
117: ◯大内久雄委員 次に、消防団員の条例改正も含めて提案をされているわけでありますが、特に消防団員の報酬、平成11年度予算で2億4400万円が計上されているわけでありますが、この予算を聞くのではなくて、条例で示されております定数に対する充足率について、まずお聞かせをいただきたいと思います。
118: ◯消防局総務課長 現在、定数が2,430名ということでございまして、現数が2,219名でございますので、その充足率は91.3%となっております。
119: ◯大内久雄委員 八十二、三%まで一時期落ち込んだように私も聞いていた経過があったんですが、これは各団の団長、各分団の分団長を含めた団幹部の方々の御努力、そして御当局のバックアップも含めて91%になったんだろうと思いながら、そしてまた感謝をしながら、どうしても充足率100%に持っていかなければいけないというのが各団、各分団の幹部の声でありますが、なかなか仕事上、100%達成は不可能に近いのではないかと私も考えることもあるわけでありますけれども、見通しとしてはいかがなものでしょうか。
120: ◯消防局総務課長 消防団員の確保につきましては、全国的傾向でございますが、なかなか100%確保が難しいという状況にあるわけでございます。今まで消防団員確保につきましていろいろ事業を展開してきたわけでございますけれども、若い方に魅力のある消防団づくりを進めまして、さらに市民に広くPRなどをさせていただきながら、市民の理解を得ながら極力100%に近い充足率に持っていきたいということで考えております。
121: ◯大内久雄委員 団の努力、分団の努力、そして御当局のバックアップをいただきながら、100%達成に向けて御努力を願いたいということをまず御要望申し上げながら、現数2,219名のうち、女性団員はどの程度になっているんでしょうか。
122: ◯消防局総務課長 現在54名でございまして、全団員の2.4%でございます。
123: ◯大内久雄委員 最後のお尋ねでありますけれども、聞くところによりますと、消防団員、私が団員時代は、七郷分団所属の団員であったんですが、仙台市の協力をいただきながら、市の職員として団員に入団を願いながら、充足率100%に持っていくためにはいろいろな方々にお願いしないとどうしても達成できない。現在もでありますが、過去の特にひどかった時代を考えますと、そうならざるを得ないと思うのであります。
今お聞かせをいただいた女性団員数でありますけれども、これは各団の団長、そして分団長幹部がそれぞれ女性団員に対する、指導と言えば言葉は悪いんでありますが、ともどもに訓練に訓練を重ねながら、災害のない
まちづくりのためにそれぞれの立場で努力をしているのであります。私も1回、訓練を見ておりましたが、物すごく活発に、男性以上に訓練を受けているあの努力の姿を見ますと、どうしても男性で充足率100%にできないのであれば、もう少し御努力に御努力を重ねていただきながら、女性団員の入団に団ともどもに御努力をいただきたいと思うんですが、その考え方、所見をお聞かせをいただいて私の質問を終わらせていただきたいと思います。
124: ◯消防局長 委員おっしゃいますとおり、女性団員に関しましては、それぞれ各分団によりまして、抱えている人数の枠が少ない場合は活動しにくい面もあろうかと思います。ただ一般的に、多く女性消防団員が入っている場合はまとまりがありまして、一緒に行動を起こして活発に活動をしている面はあろうと思います。
私たちは、日ごろの男性の消防団員と同じような活動のほかにも、女性消防団員が対応できる事業、いわゆる地元の高齢者に対する消防団からのいろいろな指導的な面もあろうかと思います。今後、そういう観点の事業の展開がますますふえてくると思いますので、女性消防団員の入団につきましては、ある程度積極的に対応してまいりたいと思っております。
125:
◯委員長 この際、暫時休憩いたします。
休憩 午後2時40分
再開 午後3時2分
126:
◯委員長 再開いたします。
社会民主党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔小山勇朗委員、質疑席に着席〕
発言を願います。
127: ◯小山勇朗委員 防災対策関係について質問をさせていただきたいと思います。
防災対策として12億5700余万円計上されて、そのうちの一つであります災害用食料及び飲料水の整備事業として1700余万円計上されておりますが、現在は食料としてどのようなものを備蓄しているのか、まずお伺いをしたいと思います。
128: ◯防災課長 災害時の応急対策の食料といたしまして、現在乾パン、アルファ米、飲料水及び粉ミルクを備蓄してございます。
129: ◯小山勇朗委員 被害の状況をどの程度に想定をしながらということもあると思います。震度はどの程度で、被災者数をどの程度に考えて、何日分を考えながら備蓄をしてきているのかお答えをいただきたいと思います。
130: ◯防災課長 災害の規模等をどの程度に想定して、何日分を確保しているかとのお尋ねでございますが、想定する災害の規模等につきましては、長町─利府断層を震源といたしましてマグニチュード7.2、震度が5強から6強、一部地域において震度7といった、いわゆる直下型の地震が冬の夜間に起きたという最悪のケースの場合に、家屋の倒壊や延焼火災などによりましての住宅の被害で、長期避難を余儀なくされる方々の推計が16万8000人、それに災害復旧に従事する要員として1万人、計17万8000人の1日3食分に相当いたします量を確保しておりますが、具体的には、乾パン、アルファ米、合わせて52万5000食、飲料水が17万8000リットル及び乳幼児用の粉ミルク450キログラムを備蓄しているところでございます。
〔「何日分か」と呼ぶ者あり〕
131: ◯防災課長 先ほど申しましたトータル17万8000人の1日3食分に相当する分でございます。したがいまして1日分ということになります。
132: ◯小山勇朗委員 今の説明からすると、マグニチュード7.2、震度5強から、大変なところでは震度7ということも想定をして、それも夜間、そして16万8000人、それの救援活動の従事者1万人という形で考えて、たった1日分というふうになれば、そのぐらい大変な状況になれば、この前の神戸の大変な地震等を考えてみましても、道路の寸断や何やらで大変な状況になるわけですね。そういうことを考えれば、せめて3日分ぐらいのものを備蓄していくべきではないかと思いますけれども、その辺についてはどのように考えておられますか。
133: ◯防災課長 備蓄の考え方といたしましては、今申し上げました部分は、おおむね発災から24時間分ということで、その後については流通在庫とかいろいろな応援体制の中で食料供給については計画しているところでございます。委員が今おっしゃられました2日分から3日分ということについてでございますが、これは各御家庭等で御家族数に見合った食料やら当座の生活物資、医薬品等々につきまして備えていただくようお願いしているところでございます。公的な備蓄としては、あくまで発災直後から、炊き出し体制やらそういう広域的な供給体制が整うまでの当座の備蓄量としているところでございます。
134: ◯小山勇朗委員 それは希望的観測であって、各家庭が当座しのげるぐらい備蓄して、いつ災害があっても大丈夫なような状況をつくっているのであれば、何も災害用として公的に備蓄しておく必要はないと思いますが、そういう状況でなくなるわけでしょう。火事で家が燃えて、あるいは地震で崩れて中にも入れない。そういう状況の中で、1日分あれば間に合うんだというのではなくて、こういった万全な体制をとっていくとすれば、2日なり3日分ぐらいの備蓄をすべきだと思うんですけれども、局長、その辺はどうですか。
135: ◯消防局長 備蓄に関する基本的な考え方でございますけれども、基本はやはり家庭内の備蓄でございまして、それ以外に、倒壊とかによって確保できないという方たちに対しては、先ほど申し上げました17万8000食分を公的備蓄としているわけでございますが、発災の24時間以内につきましては公的備蓄で対応してまいりたい。それ以降につきましては、いろいろ物資供給協定などを結んでおりまして十分確保できるという計画に基づいて、そういう1日分の備蓄という形で今進めているところでございます。
136: ◯小山勇朗委員 この備蓄されている食料品の保証期限というものは何年程度のものを購入されているのか。また、保証期間の切れた食料品の処分というものはどのような形でなされているのかお答えいただきたいと思います。
137: ◯防災課長 備蓄食料等の保証期限でございますが、乾パン及びアルファ米については5年、飲料水は、当初備蓄したものが3年でありましたが、10年度更新分からは5年のものに切りかえております。また、粉ミルクについては1年6カ月でございます。
2点目の保証期限が切れたものの処分はどのようにということでございますが、まずは保証期限が切れる前に、総合防災訓練や地域におきます自主防災組織の訓練などにおきまして体験的に試食していただくなど、防災に関する意識啓発の一環として活用に努めてきております。それらの訓練等で使用し切れなかった場合についてでありますが、平成12年度にその期限が到来いたします乾パン及びアルファ米につきましては、それぞれ酢の原料や飼料として再利用を検討しております。
また、飲料水のペットボトルでございますが、購入に際してあらかじめ容器のリサイクル処理を指定しておりますなど、環境負荷に対しても相応の注意を払っておりますとともに、また粉ミルクでありますが、10年度更新分より保証期限を6カ月残しまして、市の保育所、母子寮などに御協力をいただきまして、ミルクとして有効に御活用いただくといった措置を予定してございます。
138: ◯小山勇朗委員 いろいろ利用方法というのはあると思いますけれども、とにかく防災訓練などのときの炊き出しとあわせて、そういうものを十分に活用していくことも、いざそういう場にあったときにどういう形をとればいいのかとか、そういうものを含めてぜひ今後も活用をしていただきたいと思います。
次に、防災井戸対策について100万の予算をとられておりますけれども、この中では、各区の協力をいただけるリスト作成をしていきたいというふうになっていますが、これらの取り組みについてお答えをいただきたいと思います。
139: ◯環境局長 地震災害時にライフラインが切断をいたしまして水道水の供給が停止をしたときに、トイレの流し水や洗濯用水など生活用水としての井戸の役割は大変重要であるということから、ふだんから地域住民が身近な水源として井戸の存在を把握しているということが大切なことと考えております。
こうしたことから、現在平成8年度から9年度にかけて整備をいたしました井戸リストに基づきまして、パソコンを利用した井戸情報システムを作成しているところでございます。
平成11年度の100万につきましては、ただいま申し上げました情報システムをもとにいたしまして、井戸所有者に対し災害時の生活用水となる井戸水の提供を呼びかけ、協力していただける井戸につきまして、その所在を表示した防災井戸マップを作成するための事業として100万円を計上いたしているところでございます。
140: ◯小山勇朗委員 確かに井戸の重要性というものは十分私も理解をするわけでありますけれども、あくまでも生活用水という形で利用する。そのための井戸を協力していただける方のリストアップをして、井戸マップを作成して市民へ周知するというものであるかと思いますが、この市民への周知のあり方として、あくまでも生活用水なんだということと、さらには地下タンクの飲料水、埋設されている飲料水のある箇所を、同時にマップ上に印をつけた形でそれは各家庭に配布になると思うので、それを見ればすぐに、ここには飲料水が地下タンクとして埋設されている、あるいは生活用水としてはここの家の井戸を使えるというものを常に頭の中にたたき込めるような地図づくりが必要ではないかと思うんですけれども、その辺の考え方についてお答えをいただきたいと思います。
141: ◯消防局長 井戸水の利用につきましては飲料水としてではございませんで、生活用水としての活用が前提となってまいります。また、ただいま質問にもございましたように、非常用の飲料水、これは水道局に計画的に整備をしていただいておりますけれども、これとあわせましたPRを行う場合は、やはり市民の皆さんに誤解を生じないような十分な配慮をしていくことが必要ではないかと思っております。今後、御指摘の趣旨も踏まえまして、環境局あるいは水道局と協議をしながら、適切なPRの方法について検討をしてまいりたいと思っております。
142: ◯小山勇朗委員 次に、秋保・作並地域の防火防災体制について、現在どのようになっているのかお答えをいただきたいと思います。
143: ◯消防局総務部長 秋保・作並地域の防火防災体制でありますけれども、秋保につきましては、平成5年に消防出張所を新築移転、さらに作並地区につきましては、熊ケ根に平成4年に出張所を新築いたしまして、それぞれ出張所を設置いたしております。
消防車両につきましては、消防ポンプ車、水槽付ポンプ車、救急車などを配置いたしまして、消防団ともども災害に備えているところでございます。
144: ◯小山勇朗委員 この地域はまさに温泉街でありまして、ホテルが数多く散在をしておりますし、ホテル火災の場合の出動体制というのはどのようになっているのかお答えいただきたいと思います。
145: ◯消防局総務部長 火災が発生した場合、一般的な火災につきましては消防署あるいは出張所からポンプ自動車等が出動することになっておりまして、秋保地域の場合は、秋保、茂庭、熊ケ根各出張所、それから太白、宮城の各本署から、作並地区につきましては、熊ケ根、秋保、国見出張所、それに宮城消防署と青葉消防署それぞれ本署から、ポンプ車6台、救助車、救急車各1台出動することになっております。
なお、ホテル火災ということになりますと、4階以上のホテルのような場合には、直ちに第2出動という出動体制になっておりまして、はしご車3台、救助工作車2台、ポンプ車4台が同時に追加出動することになっております。
146: ◯小山勇朗委員 先ほど質問したように、ホテル火災の場合、4階以下というのは小さな旅館は別としてほとんど見受けられないと思うんですけれども、はしご車が出動する場合、太白消防署から秋保までの所要時分、あるいは青葉消防署から作並までの所要時分というのはどのようになっているのか。
147: ◯消防局総務部長 太白消防署から秋保地区につきましては約14分、青葉消防署から作並温泉地区までは約30分を要します。
148: ◯小山勇朗委員 皆さんも既にわかっているとおり、秋保に消防出張所ができて、はしご車も配備できるというつくりになっていますし、また作並の対策にしても、はしご車が青葉消防署から行かなければどうにもならない状況であります。特に作並で言えば30分もかかるわけですね。太白消防署から秋保に行くにしても14分。火災のときの5分、10分というのは、待っている側からすれば大変長く感じますし、またホテルとなれば大変な数の方々が宿泊をしているわけでございますから、そういった意味ではまさにはしご車を配備をして、そして一たん事があればすぐ対応できるような体制をとるべきだと思いますけれども、その辺についての考え方をお聞かせ願いたいと思います。
149: ◯消防局総務部長 温泉街という地域的な事情を考慮いたしますと、はしご車の配置について配慮するということは必要かと存じます。全市的な消防力の配置、あるいは消防署所の整備といったことと整合性を図りながら、将来的な検討課題として対応してまいりたいと考えております。
150: ◯小山勇朗委員 私も平成5年に秋保消防出張所ができた時点から、はしご車を配備すべきではないかという話をしてきたつもりでありますけれども、それがいまだになっていないのが現状だと思います。市長が常に話している市民の目の高さ、あるいは安心・安全な
まちづくりも含めて言っているわけでありますから、そういった意味では早急にこのはしご車の配備をすることも、まさに安心して住める状況かというふうに思うんですけれども、市長、その辺についてお考えをお聞かせ願いたいと思います。
151: ◯市長 秋保、作並の地区は、本市にとりまして観光資源として非常に重要な地域の一つでございます。そこを訪れる方々の安全の確保ということも、これもまたあわせて重要なことであろうかと思います。はしご車の整備は、もちろんそういう地区に対しては特段の大きな意味を持つと思いますけれども、御承知のとおり本市におけるはしご車の配置計画を見たときに、その地区の中高層の状況だとか、それからまた各区の拠点的な消防署への配置を優先的に配備をしてまいりました。
しかし、これからはさらにそうした地区の特殊性を、そういうものの優先度を決める際の大きなポイントにしていくべきであろうと思います。今後の重点的な配置の中で重要視をしてまいりたいと思うところでございますし、また配備は車だけではなくて、やはり人員体制も伴うものでございますので、そうした全体的な問題もございます。整備に至るまでの間の到着時間の改善等も含めまして、改善に努力をしてまいりたいと思います。
152: ◯小山勇朗委員 最後に、中田消防出張所における消防車の出入りに関する件でありますけれども、現状はまさに
都市計画道路が進んでいない状況でございまして、11年、12年である程度整備をされるかと思いますけれども、一たん事があれば、バイパスから左にしか曲がれない状況とか、あるいは農道を通っても1回なり2回切り返しをしなければ出られない。そしてそれも迂回をしながらバイパスに出るような状況でございますから、その辺の不便さ等について、中田出張所ではどういう考え方を持っているのか、まずお答えをいただきたいと思います。
153: ◯消防局総務部長 中田出張所につきましては、庁舎の老朽化、あるいは救急隊を新たに配置するということから、平成7年に
都市計画道路南仙台駅四郎丸線に面して新築したものでありまして、しかし
都市計画道路がまだ未開通のために、開通までの暫定措置として、既に買収しております道路用地及び南側の道路を一部拡幅いたしまして、災害出動道路にしているところでありますが、災害発生場所によっては、迂回しなければならない場合もあります。委員おっしゃいますとおり、左折する場合はそのままバイパスの方に出られるんですけれども、右折する場合には、一たん庁舎を出まして右折いたしまして、農道を通りまして裏町街道線、中田市民センターの方から来る道路でございますけれども、それを南進いたしまして、その突き当たりから東進いたしまして、四郎丸の交差点のところから名取方面に行くという、若干の迂回を余儀なくされている実情でございます。
154: ◯小山勇朗委員 先ほども消防車が来るのを待つ時分というのは、当事者からすれば非常に大変な気持ちで、1分でも2分でも早く来てほしいというときに、右に曲がって、また左に曲がって、そこからバイパスに出てまた右に行くという状況などを考えれば、
都市計画道路としてある程度買収されている部分があるわけですから、その
都市計画道路がきちんと整備されるまでの間、ごく一部を借り上げてもいいと思うんです。消防車が出入りしやすいような形に建設局としてはできないのかどうか、お答えをいただきたいと思います。
155:
◯建設局長 委員御指摘の
都市計画道路の南仙台駅四郎丸線の件でございますが、現在、南仙台駅前の国道4号線から仙台バイパスまでの区間につきましての進捗状況でございますが、用地買収は約90%ほど完了しております。それから、この工事の工程でございますけれども、ただいま用地を買収したところにおきまして下水道工事の地下埋設及び用排水路のつけかえ工事を行うことになります。その後におきまして本格的な道路改良工事、それから舗装工事ということで、仙台バイパスの交差点の改良工事を伴いますことから、完成するのは平成13年度ぐらいかなということで考えております。今委員御指摘のように暫定的にといいましても、すぐ民地というような形でございますので、非常に困難ではなかろうかなと考えております。
156: ◯小山勇朗委員 確かに民地ですが、土地を買収するのと一時的に二、三年賃貸契約を結ぶというのとは対応のあり方がまた違うと思うんです。売りたくないというのを売ってくれというのとは違うわけだから、そういった意味では、消防車の出入り口のために、当面30坪なら30坪貸してくれという話は即できると思うんです。そのことによって、消防出張所から出てすぐに、一々細いところを曲がって、2回ぐらい切り返ししなければ曲がれないようなところを行くのではなくて、中田出張所の前から出て、そこからすぐバイパスに抜けられるような状況を考えるべきであるということを言っているわけですから、その辺は建設局としてまず当たってみるということ、要するにそういう考え方を建設局が持つか持たないかが大事なんです。
157:
◯建設局長 委員御指摘の箇所が最終的には用地の困難な箇所でございまして、それ以外のところにつきましては、農道の部分の一部拡幅、先ほど消防局から説明がありましたような形をとらせていただいている状況でございます。
158: ◯小山勇朗委員 買収の方は去年の12月に大体終わったんでしょう。買収に応じない農道も、もう既に買収の分は片づいているわけですから、一部賃貸契約を結んで短期間借りるということの話をしてほしいということなんです。
159:
◯建設局長 今の用地のところには条件的なものがございまして、いろいろそういうことを踏まえながら今後とも進めてまいりたいと思います。
160:
◯委員長 日本共産党仙台市会議員団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔嵯峨サダ子委員、山脇武治委員、質疑席に着席〕
161:
◯委員長 発言を願います。
162: ◯嵯峨サダ子委員 私からはヘリポート整備について伺います。
まず最初に、ヘリポート用地造成工事の進捗状況について、詳細に御説明ください。
163: ◯消防局管理課長 ヘリポートの用地造成工事の進捗状況についての御質問でございますけれども、用地造成工事は昨年の10月から平成12年1月まで実施する計画になってございます。現在は、ダンプトラックによる土砂の搬入、バックホウによる敷きならし、
ブルドーザーによる転圧を実施しておりますほか、敷地周囲の擁壁の建設工事を行っているところでございます。
なお、現在の工事の進捗率といたしましては、用地造成工事全体の約25%の進捗となっております。
164: ◯嵯峨サダ子委員 ダンプはどういうダンプで、1日何台ぐらいが入っているんでしょうか。
165: ◯消防局管理課長 日によって、工事の工程関係で土砂の搬入台数とかは違いますけれども、今の場合、10トンダンプで1日約100台前後、それ以上入る場合もございますけれども、搬入してございます。
166: ◯嵯峨サダ子委員 オオタカのモニタリング調査を続けておられるはずですが、その調査結果についてお示しください。
167: ◯消防局管理課長 オオタカについての調査でございますけれども、現在も継続調査を行っておりまして、繁殖期に入ってからのオオタカの行動圏を見ましても、建設周辺を飛しょうしており、また行動圏とか飛しょう回数等につきましても、昨年とほぼ同数が確認されております。
なお、本年度の環境継続調査の結果につきましては、工期が3月31日までということでございますので、この4月になりましてから最終的に報告書がまとめられる予定になっております。